特集

2007年10月 3日 (水)

光ディスクの動向~赤から青へ

 今回は、経営戦略とは、直接関係ないのですが、筆者が関わっていた仕事、商品の分野を紹介します。なかなか表舞台に現れることはない部品を対象としていました。しかし、ブルーレイディスク、HD DVDと業界の最先端をいっていたIT(Information Technology)商品の部品です。
 昨日から、千葉の幕張でCEATECが開催されており、ブルー関連の機器も展示されています。参考になればと、思いますので、お付き合いください。

 光ディスクは、いまやパソコン、AV(Audio Visual)機器になくてはならない存在となりました。音楽用のCD、パソコンに内蔵しているCD-ROM、DVDレコーダといった機器は、すべて光ディスクに記録されたデータを読み出したり、書き込んだりしています。とくに最近ブルーレイとかHD DVDとかいう映像用メディアが話題となっています。

●光ディスク
 光ディスクは、ご存知のようにプラスチックの円盤に音楽や映像の情報が記録されています。そこに記録された音楽や映像のデータを光を使って読みとったり、書き込んだりします。

●CD
 その歴史を振り返りますと、1980年代に最初に市場に登場した光ディスクは、コンパクトディスク、すなわちCD(Compact Disc)です。それまで音楽はレコードで聞くのが当たり前でしたが、形も小さく、安価に大量生産ができるので、一気に普及しました。
 その後、1回のみ記録もできるCD-R、記録と消去が自由にできるCD-RWが登場しました。

●DVD
 そして音声の次は映像です。1990年になり、デジタルバーサタイルディスク、DVD(Degital Versatile Disc)の登場で、ビデオからDVDへと移ってゆきます。映画も最近はビデオで観るから、DVDで観る、に変わりつつあります。DVDレコーダやパソコンのDVD記録ディスクは、この種類です。こちらも1回のみ記録できるDVD-R、記録と消去ができる
 DVD-RWがあります。またディスクに複数の層を作ることで記録できる容量を2倍にしたディスクもあります。最近の映画のソフトは、この2層ディスクが多くなっています。

 しかし、規格がいくつかでてきて、乱立状態となっています。DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD-RW、DVD-RAM。それぞれ特徴がありますが、機器とディスクの種類の相関がありますので、購入するときは、注意が必要です。

●読み取りの方法
 光ディスクは、ディスクに記録されたデータを機器が内蔵するレーザダイオードから発する光を当て、光が反射され戻ってくるか否かでデータを判別します。
 そして、音声を記録する場合と映像を記録する場合では、データの量が大きく異なります。映像を記録するとなるとデータ量が非常に多く必要です。
 従って、同じサイズのディスクのデータ量を増やさなくてはなりません。
 そのために当てる光の種類(波長)をどんどん微小化(短く)してゆき、対応してきました。CDでは、赤外レーザダイオードによる赤外の光、DVDでは赤色レーザダイオードによる赤色の光です。

●ブルー
 そして現在、青紫へと移り、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)とHD DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)が次世代の映像再生記録の覇権争いをしています。とくに映画の市場では、機器を製造する電機メーカーは、映画のソフトを供給する映画会社まで巻き込んだ戦いとなっています。
 ブルーレイディスクは、ソニー、松下等が、一方HD DVDは、東芝、NEC、三洋でスタートしましたが、現在は東芝の孤軍奮闘状態です。
 最近ワーナー、パラマウントが本規格を支持しています。またマイクロソフトも後者支持です。
 技術面では、前者は、高度なレンズ技術が必要、後者は現行のDVD製造設備が流用できる、といった特長があります。

◆各ディスクの仕様
   CD      データ容量:650~700MB  レーザ波長:780nm
   DVD      データ容量:1層  4.7GB レーザ波長:650nm
                2層  8.5GB
   Blu-ray Disc データ容量:1層 25.0GB レーザ波長:405nm
                2層 50.0GB
   HD DVD    データ容量:1層 15.0GB レーザ波長:405nm
                2層 30.0GB
    参考) MB:メガバイト(1GB=1000MB)
        nm:ナノメータ(1mの10億分の1)

  詳しくは、こちらから
    HD DVD:http://www.hddvdprg.com/jpn/index.html
    Blu-ray Disc:http://www.blu-raydisc.com/jp/index.html

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