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2014年7月 2日 (水)

木枯し紋次郎 Vol.1 「川留の水は濁った」

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舞台:東海道駿河
演出:市川崑 共演:小川真由美

「あっしは、面倒なことには関わりをもちたくねぇんでさあ」

市川崑演出で、テレビのブラウン管に初めて紋次郎が登場し、オープニングタイトル前の賭場荒らしの最中、立ち去る紋次郎に助っ人をもとめるやくざに向かって云うセリフです。
これが紋次郎の常套句のテレビ初登場のものです。
ただし原作の小説では、本セリフは登場しません。
さらにやくざが「あいつが木枯し紋次郎」というつぶやきに続き、上條恒彦の歌う有名な主題歌「だれかが風の中で」をバックにタイトルが流れます。

賭場荒らしをする姉弟。
賭場荒らしで手に入れ田舎の親に届けようとした金を姉のお勝(小川真由美)から弟の茂兵衛が横取りし、ひとりで居酒屋で呑んでいるところにやってきた紋次郎。
経緯を察し、金のはいった巾着めがけて、口にくわえた楊枝を吹き刺し、お勝に返そうとし、金をとってゆきます。
これも、今後決めポーズとして登場する楊枝を吹き刺す、初登場シーンです。

「渡世人の世界には、味方はいねえ。
信じられるのは、自分だけでござんす」

この話の中で、大井川の川留にあい、島田宿でお勝と同宿することになった紋次郎が自分の生き方、性格を語るシーンです。
放送第1話として、登場人物の説明をしているわけです。
これも原作にはありませんでした。

そして、冒頭の有名なセリフ。
他人事に関わりを持たないことを紋次郎は宣言しています。
ところが人間生きて行く中では、当然ながら一人で生きて行くことはできないので、関わりをもってしまいます。
紋次郎もそう云いながら関わりが生まれ、対峙して行かざるをえない立場へ立たされてしまいます。
積極的に関わってゆく必要はありませんが、人間関係を円滑にするためには、関わってゆくことが逆に必要です。
と一般論を語ってしまいましたが、ビジネスにおいては、どうでしょう。

以前、筆者は企業の研究所の論文の検索システム開発を手伝ったことがあります。
そのリーダが力不足で開発がうまくゆかない状況での応援要請で、その体制の中に一開発担当として入りました。
結果、既存の体制の中にはいってゆく形で、うまくゆきませんでした。
こんなケースが多いのではないでしょうか。
体制を含め、自身がリーダとなり、仕事全体を自身のものとした上で参加することがお薦めです。

他人(同僚)の仕事に干渉することは、しないほうが懸命です。
チームで仕事をしていても、所詮は個人の仕事の集まり、それが会社の仕事です。
ポーズとしては、会社のために粉骨砕身、そしてどんなことも厭わない。
しかし中途半端な応援は、成功したとしても応援者は評価されませんし、失敗したら、その責任の一端を担ってしまいます。いずれにしろ分が悪い。
それを肝に銘じて、背を陽に向けて、ときどき振り返りつつ、ビジネス道を歩きましょう。

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