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2011年7月20日 (水)

◆人生の荷物 - 首領を殺った男

「男がいっぺん背負ったもんは、
死ぬまで担いでゆくしかおまへん」

syuryouwototta

「首領(ドン)を殺った男」1994年。監督 中島貞夫。脚本 高田宏治。出演 松方弘樹、田村英里子、山口達也、川谷拓三、夏八木勲、菅原文太、梅宮辰夫。

東映のやくざ映画が沢島忠監督の「人生劇場 飛車角」(1963)の封切りを契機として、路線として始まってから30年の時を経て、作られたやくざ映画です。また「仁義なき戦い」を始めとする実録シリーズが
幕を閉じてから、20年も経っています。
その間には、従来の路線に近いやくざ映画もときおり、制作されていました。

1984 修羅の群れ(主演 松方弘樹)
1985 最後の博徒(主演 松方弘樹)
1988 姉御(主演 黒木瞳)
1992 修羅の伝説(主演 小林旭)

またネオチンピラ映画と呼ばれる、陣内孝則主演の作品群もありました。

1987 ちょうちん(主演 陣内孝則)
1990 さらば愛しきやくざ(主演 柳葉敏郎)

それらの時を経て、やくざ映画の総決算として作られたのですが、
かつてのやくざ映画の懐かしい俳優たちが特別出演しており、かれらの容姿に時の流れを感じてしまう作品です。
そして、かつてのようなやくざ映画の時代を復興することも、あの時代のようなパッションもすでにありませんでした。

さて、映画は、18年の刑期を終えて出所してきた宝来蘇鉄(松方弘樹)は、堅気になろうとするのですが、かつての兄弟分であり、いまは組の後継者になっている大木戸(夏八木勲)に命を狙われ、やむなく立ち上がるといったストーリーです。

本作の主人公は、殺人を犯したのですが、人生、生きてゆく中では、さまざまなことを体験します。
それは、良いことも悪いことも一緒くたです。
しかし、身に受けたものは、自分の責任の有無に関わらず、すべて受け入れ、それを覚悟として、生きてゆかなければなりません。
その環境の中でベストを尽くすのが人生です。

主人公もそういった意味で殺人を犯し、兄弟分の罪まで背負って、
服役したわけですが、娑婆に戻ってみたら、兄弟分は組長にまで出世しており、眼の上のタンコブになった主人公が邪魔になったというわけ・・・
それも自身の運命と受け止めて生きる。

今回は、大上段からの、なんとも偉そうな解説になってしまいました。

先に書いたように、本作には、往年のやくざ俳優たちが、顔を揃えています。
老親分の白髪になった菅原文太、刑務所に飛ばされた鉄砲玉の梅宮辰夫(なんと彼が松方弘樹を殺そうとし、それを救うのがTOKIOの山口達也)、レストランの飄々とした山城新吾、屋台の親父の川谷拓三・・・

TOKIOの山口達也が若い無鉄砲な青年を好演しています。

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