◆喧嘩のプロ - 新仁義なき戦い 謀殺
「喧嘩のプロは、勝ち目のない喧嘩は、せぇもんじゃ」
「新仁義なき戦い 謀殺」2002年。監督 橋本一。脚本 成島出、我妻正義。出演 高橋克典、渡辺謙、小林稔侍、夏木マリ。
かつての「仁義なき戦い」の山守親分を彷彿とさせる尾田組親分(小林稔侍)が放つセリフです。
勝つ見こみのある喧嘩のみ手を出すというのは、孫子の兵法に則った必勝戦略です。いまさらですが、セリフとして登場したので、掲載しました。
詳細は、サイトの経営戦略ワンポイントで詳しく解説しています。
>> http://www.pd-assist.com/strategy.html
尾田組若頭の武闘派の藤巻(渡辺謙)、弟分の経済やくざの矢萩(高橋克典)の兄弟分の関係が彼らをとりまくやくざたちの思惑で崩れてゆき、ついに彼の弟分に矢萩は殺されてしまいます。
ふたりの親分が小林稔侍です。過去のシリーズでは、チンピラでしたが、ついに親分で登場です。
本作に先立つ「新・仁義なき戦い」(2000年。監督 坂本順治。出演 豊川悦司、布袋寅泰)では、あの有名なテーマ音楽を、出演もしている布袋寅泰がロック風にアレンジ、本作でも東京スカパラダイスオーケストラがノリノリのアレンジで流れます。
やはり、あのテーマが流れるとゾクゾクします。そんな気分になるのは筆者だけでしょうか。
本作は、「仁義なき戦い」のタイトルを冠していますが、第1作の公開から、約30年経っており、第1作では、戦後闇市から経済復興の時代のやくざを描いていましたが、本作では、豊かな時代になり、バブルを経験した、いうならば目標の不在の時代が舞台になります。
タイトルロールでのナレーションが、そんな時代を説明しています。
「暴力が暴力を制する時代は、暴対法の施行以降、
徐々に終わりを迎え、政治と金が暴力より、
力をもつ時代に突入していこうとしていた。
それは、男たちの生きざまを大きく変えていった」
そんな時代でもやくざは、権力であることを信じるイケイケの藤巻は云います。
「極道は、力です。
ゼニ、ゼニの時代になっても、最後は力ですね」
いまの時代に”仁義”、”義理”、”人情”といった言葉は、
死語になってしまっているかもしれません。
しかし、そんな混迷の時代だからこそ、人とのつながりを謳う言葉に
魂を吹きこみ、それを信念として生きてゆくことが重要なのではないでしょうか。
藤巻の嫁さん役の夏木マリが繰り返して云います。
「人間は、おっとうしい生き物やで」
これを本メルマガの最後のセリフとして掲載して、幕を閉じたいと思います。
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